小1娘との映画デート。おっさん、休日の段取りに本気を出す
「劇場版名探偵プリキュア、観に行きたい!」
以前から娘にそう言われていた。
私は年に一本だけ映画を観る。
劇場版名探偵コナンである。
アニメ本編はもう追っていないし、単行本も思い出したときに買う程度。それでも劇場版だけは、なぜか毎年2~3回観る。
……あれ?
今回はコナンの話ではない。
娘が観たいのは、もちろんプリキュアである。
そして、たまたま私の休みと上映日が重なってしまった。
妻は夜勤。
つまり。
おっさんと小1娘の映画デートである。
おっさん、休日の映画に本気を出す
近場にも映画館はある。
あります。
あるんですが、なぜか車で1時間以上かかるイオンシネマへ行くことになった。
しかもシルバーウィーク真っ只中。
混雑するに決まっている。
上映は12時。
事前にネットでチケットを確保した。
ワタシアター?だったかな。
会員ではないけれど、ネットからサクッと良席を確保。
これだけなら普通である。
問題はここから。
我が家からそのイオンシネマまでは、休日になると渋滞する。
そして到着してからも、フードコートの席取りという第二の戦いが待っている。
さらに小1娘を連れている。
昼飯を確保しながら、娘を見守り。
トイレに連れて行き。
飲み物を確保し。
ゲーセンに吸い込まれそうになる娘を引き戻し。
クレーンゲームをやるなら監修し。
両替し。
また娘を探し。
……映画を観るだけなのに、なんだこのミッションは。
ということで、上映12時から逆算して、我が家を出発したのは朝9時。
「さすがに早くない?」
と思われるかもしれない。
でも私は知っている。
どうせ渋滞している。
どうせ途中でコンビニに寄る。
どうせ娘はオレンジジュースを欲しがる。
私はコーヒーを買う。
そして到着したら、どうせフードコートで昼飯を確保する。
長年の経験から弾き出した、私なりの段取りである。
なぜ、そこまで段取りするのか
なぜ、たかだか娘と映画を観に行くだけなのに、ここまで準備するのか。
別に完璧主義というわけではない。
「娘に楽しいことだけを提供してあげたい!」
……という大層な理由だけでもない。
もちろん、それもあります。
ありますが。
私は、自分が待つのは平気なんです。
でも、自分が段取りして、もうちょっと早く動けば回避できたような状況で、妻や娘を待たせるのが嫌いなのです。
特に嫌なのが、
「まだぁ~?」
です。
これを聞きたくない。
めちゃくちゃ聞きたくない。
だから石橋を叩く。
叩いて叩いて、最終的に石橋を叩き割る勢いで準備する。
ディズニーでボーナスを全ブッパしても届かないようなバケーションパッケージを選んでしまうのも、たぶん根っこは同じなんでしょう。
せっかくの休日。
できるだけ待たず、できるだけ揉めず、できるだけ機嫌よく過ごしたい。
そのためなら、私は事前準備をする。
おっさんの休日に対する、しょうもないこだわりである。
そして現地へ
そんなわけで、朝9時に出発。
予想どおり、多少の渋滞はあった。
それでも予定どおり、上映1時間前くらいには現地へ。
フードコートも、まだ本格的な戦争にはなっていない。
昼飯を確保。
ネットで取っておいたチケットがあるので、発券機の行列に並ぶ必要もない。
ドリンクも確保。
トイレも済ませる。
そして劇場版プリキュア恒例の、光る応援グッズもいただく。
さあ、準備万端。
周囲ではチケットの発券やドリンクを求めて並んでいる人たちもいる。
そんな中、私たちは比較的スムーズにスクリーンへ。
……。
いや、ネット予約って便利ですね。
おっさん、プリキュアで泣きそうになる
映画の内容については、公開中なので詳しくは書きません。
ただ。
おっさん、涙を堪えるのに必死。
隣では娘が悶絶しながらプリキュアを応援している。
実際に声を出して応援するようなシーンがあるんですよ。
娘、大興奮。
そして私も私で、
「うおお……!」
となっている。
特に私の推しプリキュアであるアイドルプリキュアが活躍したところなんて、もうね。
……。
……おっさんにも、こういう瞬間はあるんですよ。
いやー、満足。
娘も大満足だったようで、映画館を出てからずっとニヤニヤしている。
そして私の身体にまとわりついてくる。
嬉しいのはわかる。
わかるけど。
歩きづらい。
14時前。父娘、電池切れ
映画を観終わったころには、もう昼過ぎ。
そして娘には、どこへ行ってもだいたい14時くらいからテンションが急降下するという、謎の習性がある。
この日も例外ではない。
私も朝から運転して、渋滞に揉まれ、人混みを歩き、映画を観ている。
もうそれなりに疲れている。
そんなタイミングで思い出す。
翌日は敬老の日。
妻は夜勤なので、帰ったらそのままばあちゃん家へ行く予定だ。
となれば、何かしら用意しないわけにはいかない。
……。
もう、よい品物を選ぶ気力なんて残っていない。
娘と相談して、無難な甘いお菓子を購入。
これでいい。
敬老の気持ちは大事。
でも父娘の体力も大事。
そして帰路につく。
車載のオットキャストから流れるYouTubeを、娘がバンバンスキップしたり、戻したり、また再生したりする。
「気が散る!」
と父に怒られる娘。
朝から往復運転。
渋滞。
混雑。
映画。
目も肩もガチガチ。
あー、ゆっくり風呂に浸かりたい。
ばあちゃん家に着いたら、もう全部お任せする
敬老の品物を渡した。
よし。
本日の父親としての任務は、だいたい完了した。
あとはもう。
おんぶに抱っこで、ばあちゃんにお世話になる。
ご飯をいただく。
風呂もいただく。
ありがとう、ばあちゃん。
ただし、娘を風呂に入れるのは親の仕事。
そこは私がやる。
そこで登場したのが。
あわっぴー。
娘がまだ風呂嫌いだった頃の名残で、なぜか今もばあちゃん家に置いてある。
これを風呂に投入すると。
娘、遊ぶ。
ひたすら遊ぶ。
泡だらけの風呂の中で、いつまでも遊ぶ。
おかげで私は、横でゆっくり湯船に浸かることができる。
浴槽は泡だらけ。
ものすごくブドウの匂いがする。
まあ、温泡が出しているお風呂用のやつなので、たぶんきっと大丈夫だ。
娘は機嫌よくひとり遊び。
その横で私は鼻歌なんか歌っている。
朝9時から始まった、小1娘との映画デート。
渋滞に巻き込まれ。
人混みに揉まれ。
プリキュアに感動し。
敬老の日のお菓子を買い。
帰りの車で娘にYouTubeをガチャガチャされ。
最後は、ばあちゃん家の泡風呂。
そしてようやく。
お父さん、HP回復。
こうして、おっさんと小1娘の休日は無事に終了したのであった。
なお、この日の影のMVPは。
まさかの「あわっぴー」である。

コメント